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福島県双葉郡広野町立広野中学校ホームページ

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ツバメの巣

生徒昇降口清掃をしている1年生の女子2名が時折手を止め、何かを見上げる姿が目に付きました。
近づいていくと、さっと清掃作業に戻る彼女たち。

見上げていた方向に目を向けると、そこにはツバメの巣がありました。



親鳥が完成した巣の中で卵を温めているのでしょう。
こちらを警戒しながらもじっと温め続ける親鳥の姿に、つい目を奪われてしまいました。

親鳥はさっと飛び立ったかと思うと、東側に位置する体育館の遥か上空まで一気に舞い上がり、そして再び地面すれすれまで急降下をしながら、校舎敷地内を縦横無尽に飛び回ります。
ふと気づくと、女子生徒たちが側で一緒になって親鳥を目で追いかけていました。

思えば、昨年8月に本校復帰をした際、ツバメの巣があった形跡は一つもありませんでした。
震災があった一昨年、何度か引っ越し作業で訪れた際も、同様だったと記憶しています。
「なぜ今年は?」という疑問が頭をよぎります。

ツバメの巣をじっと観察していると、一つの答えが浮かんできました。
『田んぼ』です。

巣を形成する泥や草。
そして雛たちを育てるために必要な虫たち。

それらは今年再開された町の田んぼがすべてを与えてくれます。
町が「生」を取り戻していることを揺るぎない事実として認識できた瞬間でした。

そして逆に、ツバメは環境の良いところにしか巣を作らないということも耳にします。
「ツバメの巣は縁起が良い」と言われる由縁でしょう。

この1つのツバメの巣が、私たちにどれほどの勇気を与えてくれているか...。

女子生徒たちと今日ばかりはお掃除を少し休みながら、レースのカーテンのような雲に覆われた空の下、一緒にその小さな巣を見上げていました。

category: 生活

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